「シングルマザー支援ニーズ調査」結果を記者発表しました
2024年9月18日、山梨県庁記者クラブでフードバンク山梨の支援を受けるシングルマザーの意識調査の結果を公表しました。
【結果の概要】
低賃金で長時間労働。家事育児すべて抱え、経済的‧精神的‧肉体的に「ぎりぎり」。
それでも仕事は「やりがい」。
働くシングルマザーが当たり前に生活‧子育てできる社会に。
■子どもの数は「2人」が42%。「3人以上」も25%
■「非正規」77%‧「週5日勤務」74%‧「8時間労働」32%。「月手取り15万円未満」77%
■子どものために休める一方、生活の保障はない
■技能だけでなく、心理的サポートを含む支援が求められる
アンケートから見えたものは、シングルマザーの「月収15万円未満‧キャリアを考える余裕はない‧行き詰まる生活」でした。
「融通利く職場で助かるが、最低賃金のパート勤めが続き、生活が苦しい」といった声が数多く寄せられました。
子育て中の方が急な休みを取ることへの理解は広がっていますが、休む分だけ給料が減る、非正規シングルマザーの生活を保障する制度はなく、貧困の世代間連鎖を招く要因にもなっています。
私たちはこの結果を「フードバンク未来アカデミー」(子どもへの学習支援+シングルマザーへのキャリア支援)の一環として、シングルマザーのスキルアップや心理的サポートなどの取り組みに生かします。
多くの方にシングルマザー支援の必要性を知っていただき、取り組みにご協力いただけることを願っています。
【アンケート概要】
■調査の目的
食料支援を利用するシングルマザーに対して必要としている支援は何かを調査し、生活状況改善
を目標とした今後の支援につなげる。
■調査対象
2024年度に当法人が支援するシングルマザー
■調査方法と回収状況
当法人が運営するLINE公式アカウントを追加している利用者へ周知。
掲載バーコードよりGoogleフォームにて回答を回収。
■調査期間2024年6月21日~7月16日
■回収状況
調査世帯数446 回収数242 回収率54.2%