物価高騰で寄贈食品減少 世界食料デーにあわせ「フードドライブ強化月間」を実施
認定NPO法人フードバンク山梨は、10月16日から11月14日まで、「フードドライブ強化月間」を実施します。 世界的な食の記念日である「世界食料デー(10月16日)」に合わせて行う本取組は、物価高騰により母子世帯などが生活に苦しくなる中、冬休みに向けて子どもたちを支える食品寄付を広く呼びかけるものです。
今年はスタッフが寄贈食品を使って制作する「フードツリー」を通じ、「食でつながる温かい支援」の輪を広げます。
物価高騰で生活苦が深刻化、寄贈食品も減少
フードバンク山梨は、生活困窮家庭や子育て世帯への食料支援を行っています。 近年の物価高騰により、「食費の負担が重い」「食事の回数を減らしている」などの声が多く寄せられ、今年の夏に実施した子育て世帯へのアンケートでも、家庭の厳しい状況が浮き彫りになりました。
一方で、企業や個人からの寄贈食品量は減少傾向にあり、支援を求める家庭の増加と寄贈の減少が同時に進む厳しい現状が続いています。取組概要:フードドライブ強化月間
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期間:2025年10月16日〜11月14日 対象食品:缶詰、レトルト食品、お菓子、インスタントラーメン、パスタなどの乾麺、お米など ※賞味期限が明記されおり、未開封・常温保存可能・賞味期限2か月以上のもの ※お米は2025年・2024年・2023年度に収穫されたもの ※お酒(ノンアルコール含む)は受け付けておりません 寄贈方法:企業・学校・自治体などの協力団体による回収、または直接持ち込み・配送 活用目的:冬休みに支援を必要とする家庭を含む、フードバンク山梨利用者への食料支援として活用 |
今年の見どころ:“フードツリー”を制作
今年は、スタートイベントに代えて、寄贈食品を使い「フードツリー」を制作。 食品で形づくるツリーには、「ひとつの食品が誰かの笑顔につながる」というメッセージを込めました。 完成したツリーは、SNSや公式サイトを通じて公開予定です。
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取材歓迎:フードツリーの完成展示の様子を撮影いただけます。 |
支援を受けた家庭からの声
これまでの食料支援のあとには、利用者の方々から多くの感謝のメッセージが寄せられています。 「子どもが好きなものを食べられた」「家計が助かりました」などの言葉が届いています。

世界食料デーに向けて
10月16日の世界食料デーは、「すべての人に食べる喜びを」という理念のもと、 世界各地で食の不均衡や飢餓問題に向き合う日です。 フードバンク山梨はこの想いに共感し、県内の企業・学校・自治体・個人と連携しながら、 「もったいない」から「ありがとう」へとつながる活動を広げています。

